私は、1980年にASCII誌のアルバイト募集を見たことがきっかけで、出版という立場でパソコン、インターネットの進展を共有することになりました。日本のハードウェアが世界をリードしていた80年代には、電車の中でCPUの型番やメモリの容量自慢をする会話が聞こえてきたものです。それらの情報源になっていたのが技術雑誌でした。当時の記事や広告を読み漁った方々が、その後のIT業界を切り開いて行かれたように思います。
テクノロジーはそれ以前のテクノロジーの組み合わせでできることが多いので、その継承は極めて重要だと考えます。今回、下川さんから「技術雑誌 電子復刻」プロジェクトの話を聞いたとき、その意味からも社会的にすばらしい企画だと思い、応援させていただきたいと思ったしだいです。
p.s.
なお、私が創刊編集長を務めましたインターネットマガジンにつきましては、著者の皆さまのご協力を得て、2007年から社会資産としてネット上に無料公開していますので、今回はエントリーしていないことを付記させていただきます。
株式会社インプレスホールディングス 主幹 井芹昌信
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